安倍なつみ「恋の花」かんそー


恋の花

恋の花

 先月の31に発売された話題のこの曲。ちょっと遅くなったけどその感想。これいいよ、うん、大好きです。待ちに待ったアップテンポナンバーでしかもハロプロっぽくないリズムで新鮮。安倍さんの作品じゃ初めての色だな。このジャケットも自然な感じでいわゆる脱アイドルイメージ。別にアイドルチックに文句は無いけど曲調に合わせたジャケ写真ってのは大事だよ。盤面も白地に黄緑でタイトル表記のみのシンプルな構成。そのアクセントがなかなか良いね。色合いが春っぽいぞ。リリースが前作の「夢ならば」と逆ならよかったかも。

外注だけどパ○リ疑惑

 そして楽曲が初の外注こころみで安倍さん曰く「アイドル安倍なつみではなく歌手安倍なつみとしてレコーディングに挑みました」だとか。確かにこの声ぱっと聴いただけじゃ安倍さんってわかんないもん。曲調が早口なのでよけいにそう感じる。しかもこの早口具合が実に難しいです。試しに口ずさんで見たらあばばばって噛んだwこりゃ要練習ですぜ。
 ちなみに発表時、さかんに言われてた島谷っぽいっていうパクリ疑惑wだけど、俺自身も島谷が浮かびました。あの「シャンティ」の早口っぽいとこや「ペルセウス」のアップテンポな感じ。でも両方とも作り手が違うんですよね。もちろん実際にBULGEは島谷にも曲提供してる。しかし島谷ひとみBULGE曲でメジャーな聴いたことあるのは「アンジェラス」くらい。他もいくつかあるけどたいていはコアな曲。これってなんとも不思議なイメージの一致だと思いませんか?聴いたことないのにどうして似てると感じるのか。これは思うにイメージなんですよ。島谷さんの曲って異国情緒というかオリエンタルなイメージなの。少なくとも俺にはそう感じる。そして今回の「恋の花」も異国な感じ、例えるなら日本人が想像する中華っぽい曲ってやつです。だから似てるって感じたんですよ。さらにサビ部分の早口歌唱もあってかボーカル像がぼやけるんです。
 グダグダ言わずともかく、この曲はサビのノリやすさと早口の語呂の良さが合わさりとっても掴みのいい曲だと思います。いわゆるキャッチャーな曲ですが、それでいてありふれていない新鮮な曲なので好印象です。

歌詞がいい


 普段はつんくの歌詞も悪くないしむしろその「らしさ」がダイスキだと言ってますがこうしてたまに外注で素直な歌詞を見るとちょいその気持ちが揺らぎますwいや好きなんだけどねつんく歌詞も。でらヤバイ、以下ぬっちします

「恋の花」 安倍なつみ 作詞・作曲・編曲:BULGE


 あの日あの時あの場所で あなたに出逢い 
 花びら枚舞い散る風に 誓いました
 そしてあなたのために いつも私がいます
 咲かせ 召しませ 恋の花

 この愛を届けます

 あの日あの時あの場所で あなたに出逢い
 一輪の花が心に 咲きました
 そしてあなたのために 甘く香っています
 咲かせ 召しませ 恋の花

 この曲、その良さはメロディだけじゃない歌詞もすっげぇ好き。何?この胸のときめきを表したステキな詞。すっげぇドキドキするよ。俺もあなたに出遭えたから 今があります。安倍さんもそういう特別な誰かのためにこの歌を歌ってるんでしょうか?おとなっちステキだな、なっち天使!
 外注外注と騒ぎ過ぎるのもいかがなモノかなと言ったけど、やっぱこの歌詞はつんくとベクトルが違うもんな、いいわー この曲を通じてドンドン安倍さんのこと好きになりそう …。「恋の花」はリズムが印象的なだけでなく歌詞も美しいです。

カップリング「愛ひとひら

 これはまさに“おとなっち”でしょ。片想い、そのひとことに勇気が要るんですって“おとなっち”だねぇグフフ。生演奏っということでムードのあるしっとりジャズっぽい?そんな曲。パーカッションのシンバルの音が印象的な曲、まさに夜。ひたすら夜を連想させる曲である。これっていわゆる例のディナーショー向きな楽曲だと思った。だって編曲者たいせーだし奴はディナーショーじゃキーボード弾かずにパーカッションやってたもんね器用だな。こういう曲調だと最初のインパクトはタイトルの「恋の花」にもってかれるけど長く聴くことのできる作品だと感じた。これもまた新しい安倍さんの色ってことで素直にうれしい作品なり。しかしジャケットに演奏者やクレジットが載ってないのは外注だから?ちょっとさみしいですね。

買って間違いナシ!

 ヲタだからとか握手したいから買うじゃなく純粋に楽曲勝負でイケる作品。固定イメージなしで良作なんだから今回安倍さんはつくづくイイ曲もらったねと褒めたいです。そしてそれを自分のモノにできる力量は素直に評価されていいと思った。たしかにアイドルだけど十分いい声してると思うぜ安倍さんは。だって俺は歌手安倍なつみのファンだから。なちヲタだけど毒も吐くし盗作は許さない。でもそれが安倍さんだものなっち天使でいいじゃない。
 悲しいかな歌番組披露がとても少なくなりアレレなんだけど、唯一見たハロモニ。では激しいダンスもなく衣装も普通の服でこういう安倍なつみもあるんだぜっていうまさに振り幅とそれを実現できる本人の力量次第なんだと思った。なんだか最近の松浦みたいな内容になってきたけど振り幅の魅力こそがハロプロの醍醐味。そう言いたかっただけです。まだまだこれから買おうかなと思ってる人もぜひ聴いて損はないですよ。創作意欲が高まること請け合い!