「色っぽい じれったい」かんそー


 せっかく新曲が出たというのに、世間では握手のことばかり話題が先行してしまっていてすこし寂しい気がする娘。の27枚目の最新シングル「色っぽい じれったい」。そのかんそーを述べたい。


大きく分けて3つ

モーニング娘。のシングルとは

 今回もどうもパンチが乗らないインパクトの薄い曲だなぁってのが正直なところ。ただ注目したいのはそのイメージの与え方について。ここしばらくのシングルは「大阪」「マンパ」「放課後」「かしまし」「浪漫」飛び道具の「かしまし」を除けば、実に「愛あら」以来の均等なパート割りだということ。
 これはまさに“新生モーニング娘。”ここにありと言わんばかりのパフォーマンスではないか。そういう意図は大きいと思う。その割には曲は凡庸でインパクトがない。曲が悪いというわけではない、むしろ好きだ。他のユニットメロンやカントリーが歌ってたらそこそこ評価できた曲だと思う。ベリ('A`)イラネ。このあたりの演出が毎度ながらへたくそだなぁとヲタながら情けなくなる。まだアルバム「第六感」のそうだそうだそうだの「直感」をシングルカットした方がよいんじゃないか?
 ダンスも衣装も特別目を奪われるものはないし、ハローでも数ある曲の内その他1曲っていうのが本音なところ。戦略としては夏だし、某グループのバンバンバカンスのようにお祭りソングを一発用意しとけよって思う。それくらいモーニング娘。のシングルは特別なものであり、同時にそれが製作側の頭を悩ます原因になっているだろうと、ついついあちらの台所事情をかんぐりたくなるのは悪いヲタの証ですか。
 新曲の目玉は握手ですってどんだけキモイんだよ!とはい下向き感想終わり。

エースの証

 エース不在と言われ続け早や2年。鳴り物入りで加入した新メンバー久住も歌ありき?と寺田が追求したわりには先が思いやられる始末。歌のウマイヘタってのは技術や練習も大事だけど、それ以上に声帯や口の形など先天的特性による魅力が大きいと思うってか当たり前やね。藤本のように一瞬で場の空気を変えられるような声を持つ人はほんと稀だし得だ。
 そんな目立てない、歌えない、よくわかんない、3拍子揃ったエースに明日はあるのか?とついつい心配してしまう。いや心配される赤点なのがモーニング娘。の証と言ってしまえばそれまでだし、それがモーニングの大きな楽しみなんですってさすがにそんなのんびりもしてられんような…今後に期待(う゛っ毎回言ってる気がする)
 そしてこっからは俺の個人的感想。この曲で1人特別気になる存在がいる。

川*’ー’)<この愛を 見届けてほしいー の高橋だ

 ただいまヘビーオンエア中のCMでPV見た瞬間、びっくりした。あれこのコ、こんなかっこいい顔してたっけ?以前からステージの上のみかっこいい高橋だったけどそれが今回極まったって感じ。19歳という年齢からも少し大人顔になってきたなぁって思う。普段そんなテレビで集中して見ない分、推しの人よりこのあたりの衝撃は強いのさ。もちろんコンサではダンスパフォーマンスのせいで、つい目が奪われる存在だったけど、俺の中でついに愛きゅんの時代が来るのか?おいおいそれは無理だぜ。
 やっぱり☆こんこんの笑顔が最高ドザーm9(・∀・o川
 いい加減、ここしばらくの萌えキャワ要素主体の娘。に嫌気が差してくるけど、もうちょっと楽しめそうって思えるのはこのコのおかげかも。あとマコのダンスとか。ミキティはいるのかいないのかわかんねぇからパス。
 ハロプロは歌って踊って萌えられるから楽しいのだと断言する。きっとどれが欠けてもつまらないし、どれも重要な要素。こんなにモーニング娘。にハマっているのは選択の幅が大きいからだろな。

曲のかんそー

 今回はラテン調の音つくりで、おっこっちの路線で来たかって面白いと思う。生楽器の音が随所に散りばめられており聴いていておもわずニヤニヤしてしまう。ぜんぜん楽器のこと知らない俺でも全編にわたり活躍してるベースの音に興奮するよ。そしてYA-HEY HOの叫び声に合わせてギターが炸裂してるのがたまらないすっげぇ好き。Bメロのサックスの音やサビ前のトランペットのパッパラッパラーというキメ音も気持ちがイイ!!
 こうしてひとつの楽器の音が気になりだすとどんどんハマる。今回の曲は冒頭せりふ声なし(Instrumental)を聴いている方が多いじゃんってそれくらい好きな音。いいよいいよー聴いてて盛り上がるしラテン調ポップスっていうの?ついつい頭に残るメロディだ。カチャカチャカチャってのは打ち込みだろうけど振り付けであるようにスパニッシュカスタネットっつけて踊る娘。の姿想像するのも楽しい。
 歌詞はキューピットとかビスケットとか意味はない韻を踏んでる内容でこういう曲はメロののりで楽しむのだろうがちょっとインパクトが薄いなってところ。コーラスが例によってつんくかと思いきや、もう1人のコーラス職人の人と2人でこっちの人の方がすっきりしてていいかもってあーつんくボイス不足。
 こんな具合にわりと音は聴いてて好きです。それだけに冒頭のせりふはちょっと勘弁ってのがまじめな話。「ピース」や「シャボン玉」くらい突き抜けてたらある意味オッケーだけど、こういうまともな感じの曲にぽん付けだとえらい浮いてて目立つね。ちょっとそこが残念だったな。奇しくも両方石川というせりふ担当に驚愕。

カップリングもゆるい感じ

 カップリングの「愛と太陽に包まれて」っこれはスローテンポ?ちっくっていうのかな。いわゆるアイドルポップスな歌詞の内容で好き好き大好っきな彼にぞっこんの年頃の乙女心(うわー文字だけで恥ずかしい)。今までの娘。のカップリング世界観でもよくある感じ。聴き所は要所要所でキメられるSUMMERというつんくのコーラスだ。あーもうそんなんばっかやね。AKIRA編曲ということで似たイメージの曲があるなぁと思ったのはダブルユーの「抱きしめないで〜日記付き〜」。曲のテンポが似てる気がする。多分勘違いかもしれないけど、俺はそう感じたんですって。
 夏らしい音ということでカリブ海っぽい、夏のイメージが感じるのは製作側としても、してやったり?これも「色っぽい じれったい」と同じであっちの楽器で演奏したらめっちゃ良くないですか?キューバ系打楽器のぽんぽこぽんの音のティンバレスとか幻想的な音がキレイなスチールドラムとかがめっちゃハマる気がする。
 聴いててこのまったり感が非常に心地良くなってきた。昼寝しながら聴きたい曲の筆頭です。わりと無難な感じで特に好きってほどでもないけどとりあえずSUMMERは外せません。

総評 買いorパス?

 シングルとしては?な出来だけど聴きこむごとにハマるそんな1枚。握手がしたくてしたくてたまらない人にはおすすめの1枚です。個人的にはここ半年のシングルでは一番好きな音かも(断言できないとこツラい)。パフォーマンスとか総合力は低いと思うよ。
 というわけでモーニング娘。でした。握手しか興味ない人も3回くらい聴いてあげて下さい。ちゃんと供養してあげなきゃね。・゜・(ノД`)・゜・。