つんくアルバム「タイプ2」

　昨日買ってきたこのアルバム。

タイプ2

　全体の流れは原曲よりもスローアレンジな曲が多いため前作「TAKE1」より聴く人を選ぶ内容かもしれない。
そんなわれらがハロプロなじみの曲は以下3曲

• 「Memory 青春の光」

娘。ハモリと英語歌詞のラップの相乗効果で鳥肌立つくらいかっこいい曲だった原曲に対し、そのラップを排除しスローで大人の色気漂う曲。

• 「大阪 恋の歌」

イントロのせりふが削除され原曲のおもしろ度数控えめ。「草原の人」で松浦のせりふをこなしたくせに今更ここは外すのかと言いたい。原曲のDaichi編曲に対しさらにポップな感じ。もともとこれはつんくの歌だろって思ってたから一番ハマるし違和感なし。

• 「YOUR SONG〜青春宣誓〜」

原曲松浦の躍動感ある歌い方を控え、引き語り調。元気な曲というよりダークなイメージ。例えるなら後藤の「渡良瀬橋」のアレンジを思い出した。本人のコメントにもある通り１人称で性別を特定できないような人類普遍の愛をうたった曲。こういうの知るとつんくの芸の細かさを思い知る。

• 「愛エピローグ　つんく♂＆愛内里菜」オリジナル

そして話題の愛内とのデュエット曲。サビの抑揚感がイイ！ くせのあるつんくの歌声に負けていない力強い愛内の歌声。ここで彼女にオファーをした理由も十分納得できた。
がしかし、やはり川*’ー’)を指名して欲しかったってのが本音。つまり前作のデュオ作「LOVE〜Since 1999〜 / つんく♂ with 高橋愛(モーニング娘。)」は愛ヲタならいっぺん聴いとけ。

• 「FOEVER〜あなたに会いたい〜」オリジナル

あえてつんく自身ではなく女性に頼んでの作詞。スローテンポな曲で女性の失恋をうたった作品。ハロプロ曲からカバーが常だが、逆にハロプロメンにカバーしてもらうのも面白い。これが１曲目というのはアルバムのインパクトとしては不足ぎみだが、あえてこの流れを持ってくることによって全体の流れを予見しているのかもしれない。

• 「あなたに」安全地帯

やさしい男らしいつんくの声に惹かれる

• 「Just The Way You Are」Billy Joel

よくわかんないがつんくの英語でのカバーに熱意を感じた。

• 「さよならの向う側」山口百恵

すこし歌謡曲っぽいけどTHANK YOUという響きがいい。たしかにぐっと来る歌詞である。しかし俺はつんくの「Never Forget」が最高だと思っている。

• 「シャイニン・オン君が哀しい」LOOK

たしかにこれは今でも通じる曲だと思う。アルバムを通して似通ったスローアレンジの中、目立つしかっこいい。過去にヒットしたのもわかる気がする。

• 「おふくろの子守唄」五木ひろし

演歌歌唱と言われたつんくの演歌作。THE 歌謡界そのものであるが一番つんくの歌声がしっくりくる。

• 「お・や・す・み」チャゲ＆飛鳥

ピアノの音で引き語り。シンプルなだけにその歌声がよく響く。1番はピアノのみなのに2番から他の楽器の音が増えて行く構成は面白い。そして最後におやすみと締める。

　全体の感想
　ハロプロヲタというよりつんくファンなら聴いといて損はないよって程度。
　スローでのアレンジよりは原曲の方が好み。それでもつんくの声をより聴きこむことができるという点では評価できる。ただし、前作は文字通りセルフカバーだったが今回は11曲中5曲が他人のカバー。そういう意味ではつんく作品という喜びが薄れてしまったことも事実だ。
　思えば90年代中期J-POPでミリオンがバンバン出てたシャ乱Q全盛期。俺もカラオケで歌ったりもろに影響受けてた世代だ。そのときの奴がこんな感じで今の俺に影響してくるとはやれやれ、妙に感慨深かったりする。
　ナルシストで変態で世の中金と言い切ったつんく。やっぱりつんくは最高だ。