つんくの失恋観


 失恋ソング続きということでここでつんくが作る男女の関係に注目したい。彼の作品の男女は別れたあとも決して憎むべき関係ではない。できれば女性に未練をもっていてもらいたいという男性側の視点で失恋観が表現されてますよね。
 最近の作品で言うと安倍なつみの「夢ならば」

夢でしょう?悲しい夢でしょう?
このままどうか 元の二人に戻してよね
ねぇあなた 幸せになってね
幸せでいてね・・・

 もろにそのまんまの表現です。そういえば以前も話題になってましたよね、つんくの世界観は演歌だって。
 同じく松浦亜弥の「ずっと 好きでいいですか

わたしが
ずっと大人になって
他の誰かと恋しても
素敵な結婚しても
あなたをずっと好きです
永遠の片思い
あなたのことが好きです

 女性にここまで想われたならば男性としても悪い気はしないだろう。それがましてあややにである。もちろんこれは失恋以前に、胸の内に秘め続け口にすることすら叶わなかった恋なのだが。
 ここ半年ハロプロで失恋バラード曲のリリースが続いたため、つんくの描く男女の世界観を垣間見られたような気がした。一転して明るいロック調やポップス調になると「恋愛戦隊シツレンジャー」のように無意味に元気な女性の歌詞となる。恋の思い出とは美しいものである。そうするためにも自分が恋の犠牲者とならぬ様、相手を陥れる気持ちが必要だ。概してハロプロソングの女性像はそういう貪欲さとは程遠いか弱いイメージである。そんな貪欲な女性が活躍する世界観、女性が男性を打ち負かすような歌詞の曲をつんくさんには書いてもらいたい。飯田さんとかどうですか?気合の入ったー女同士オイオイオイオイ!